グローバル時代を生き抜くために小さいうちから英語教育に力を入れる家庭が増えてきています。
うちもその中の1人で、4歳の秋にECCキッズを辞めておうち英語に取り組み始めました。
英語学習に力を入れる理由は、
- 英語が嫌いにならないように
- 英語を仕事で使えるように
- 受験で有利になるように
- バイリンガルになるように
など各家庭で様々です。
ただ何となくやっているというご家庭もあるかもしれませんが、せっかくやるからには目的や目標をしっかり持ってやるのが効果的です。
そのようなことも踏まえ、僕が考えているおうち英語のゴールについて紹介していきます。
これからおうち英語を始めたい、ただ何となく英語をやっているという方はよければ参考にしてみてください。

塾講師の目線で考えるおうち英語のゴール

そもそも英語のゴールって決めにくいですよね?
バイリンガルなのか、日常英会話やビジネス英会話レベルでいいのか、はたまた入試なのか、検定なのか。どっちにしても言葉のレベルなので厳密に測ることができません。
となると目標として決めやすいのが英語の資格試験。日本にいる以上は英検が軸になります。
なのでおうち英語のゴールの目安として英検は一番考えやすく狙いやすいものとなります。
おそらく日本の入試制度はどんどん変わっていきます。今の子どもたちが高校生や大学生になる頃にはもはや英検なんて必要なくなっているかもしれません。
逆に英検を持っていないと受験ができない制度になっているかもしれません。
どんな状況にも臨機応変に対応できるレベルの”英語力”を付けていくことが一番大事になると思います。
ここからは教育的な観点も含めてどの時期にどの級を目指していくのがいいか考えてみましょう。
高校生のうちに準1級
高校生のうちに、つまり大学受験に向けて考えていくと英検は準1級。
準1級を持っていると国立大学をはじめ、早慶レベルの英検を入試に活用している学校で優遇されます。
準1級は高校レベルではないため高校生の間に取るとなると相当の英語力が求められます。
おうち英語として早いうちから英語を学習していくのであればやはりこのレベルを1つの目標として考えておくのがいいと思います。
中学生で2級

高校生で準1級を取ると考えると中学生の間に準2級ぐらいまでは取っておきたいところです。
現に中学生で準2級に合格する子は一定数いますし、僕の塾にもに毎年1〜2名ほどいます。
準2級まで取っておくと私立高校の入試で加点や優遇してもらえることが多いので多くの生徒に英検の取得にチャレンジしてもらいます。
ただ仮に難関校を受けるようであれば英検2級レベルが必要になってくる場合があります。
英語に力を入れている国立や私立高校、公立の上位校では2級に挑戦・合格できるレベルの英語力があると英語を武器として考えることができます。
そういったことから中学生のうちに目指していくのは準2級ではなく、2級と考えていくことにしました。
小学生(中学受験)では準2級
中学生で2級となると小学生ではその2つ前の3級が目安となります。
英検3級は中学卒業レベルなので小学生のうちにこれが取れればかなり英語力が高いと判断できますね。
現在中学受験でも英語を活用する動きが活発化していますが、その多くは4〜3級があれば十分な感じです。
しかし英語を中学受験に活用する動きは今後もっと出てくると思います。なので現状で十分とされている3級の一歩先を見据えて準2級を目標とするのがおすすめです。
ただ自分が子どもだった昔と今では英語学習の環境が大きく違いますし、小学生の英検取得率も上がっているので不可能な目標ではないかと。
小学校高学年ぐらいになると親の希望というよりは本人の意欲による部分が大きくなってきますが、うまく道を示してあげられるといいですね。

小学校低学年で4級
小6で準2級と考えると低学年(3年生ぐらい)までには4級を狙いたいところです。
5級、4級ぐらいまでは文法としての英語を知らなくても英語力の土台があれば突破できる可能性はあると思います。
まだ英検が何なのかわかっていない年齢ではありますが「自分は英語ができる!」という自信を持ってもらって英語以外の勉強にも前向きに取り組んでくれるといいかと考えてます。
ゴールが決まるとおうちで何をやればいいかが見えてくる

主に入試に活用していくという目線で子どもの英語のゴールを考えてみましたが、ほぼ100%の確率でこの通りにはいかないと思います。
教育環境や学習環境、入試制度だって変わっていくと思いますし、何よりやるのは本人なので学年が上がるに連れ本人次第になってきます。
逆にこの計画じゃ生ぬるいと感じて海外留学を含めた新しい道を歩んでいくかもしれません。
ただあえて今回ゴールを決めたのは、何かしら決めておかないと学習の具体性を見出すことができないからです。
何となく英語やって、何となくできるようになった。
このぐらいでは小学校、中学生で英語を始めた人にすぐキャッチアップされます。
- 小学生までは英語ができていたが中学生になった途端出来なくなった
- 英会話をやっていたときは英語のテストが高得点だったがやめた途端平均点を取れなくなった
そんなような生徒を何人も見てきました。
せっかく早いうちから英語をやる以上、そのような結果にはなってほしくないので少し突き抜けたぐらいの成果を出せるようにしていく必要があります。
英検は1つの目安ですが、目標を定めることによってどのぐらい頑張ればいいのか、どのレベルの英語がわかるようになればいいのかなど具体性が出せます。
もしまだ目標を決めずにおうち英語に取り組んでいる方はぜひ一度目標を決めてみてください。
そうすると何をやるべきかが見えてきますよ。
