子育てに関わっているとたくさんほめる場面があると思います。
ほめることは子どもの自尊心を育て、自ら挑戦する力を付けるためにも大切です。
ですが、ほめるということは意外と難しくほめ方が悪いと子どもを良くない思考に導いてしまいます。
何事もあきらめずに挑戦する力を身に付けるためのほめ方についてまとめました。
プロセスをほめると学ぶ力、挑戦する力が育つ

子どものことをほめる場合はほとんどが以下の3つに分類されます。
- 努力やプロセス、行動をほめる
- 生まれ持った能力や才能をほめる
- 励ます、鼓舞する
意識しないとどれも使ってしまいそうですが、この中で学ぶ力や挑戦する力を育てるのは努力やプロセス、行動をほめることです。
このほめ方は1歳でも効果があると言われていてこういったほめ方を続けることで難問でも挑戦しようとする力を身に付けさせることができます。
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック教授によると幼少期のほめられ方で次の2つのタイプに分類されるようです。
能力や才能をほめると意欲・やる気を失わせる
「あなたは頭がいいね」
「あなたは足が早いね」
など生まれ持った能力や才能を称えるようなほめ方をしてしまうと、子どもの意欲ややる気を損なわせてしまう可能性があります。
こういったほめ方では子どもに硬直マインドセットを植え付けてしまい、成功は生まれ持った才能や頭のよさだと信じてしまう子になってしまいます。
この硬直マインドセットを身に付けた子は才能や頭のよさがないと何もできないという考えを持ってしまい、挑戦することを避けるようになってしまいます。
このような考え方ではなかなか成長のチャンスを得ることができなくなってしまいます。
プロセスをほめると挑戦する力、根気が付く
「よく頑張ったね」
「いい走りだったね」
など努力したことや行動をほめると粘り強く挑戦する力を身に付けさせることができます。
こういったほめ方をすることで成功は一生懸命頑張った結果だと信じる成長マインドセットを持たせることができます。
成長マインドセットを持つ子は勉強すればするほど賢くなれると考え、困難な課題にも粘り強く取り組むようになります。
挑戦意欲や学習意欲にも繋がっていくので、小さいうちから成長マインドセットを身に付けさせてあげましょう。
成長マインドセットを身に付けさせる2つの方法

ぜひ身に付けさせたい成長マインドセットは子どもの頃にどのようにほめられたかが大きく関わっています。
ポイントは才能ではなく努力やプロセスをほめること。
意識しないとなかなか実行できないので今日からすぐやっていきましょう(^^)/
努力をほめる
努力をほめることは簡単ではありません。
ついつい「頭いいね!」と能力や才能をほめてしまいがちです。
ドゥエック教授の調査でも約85%の親が能力をほめることが必要だという意見を持っているとされています。
しかし、データや実験では能力ではなく努力をほめる方が成長マインドセットを身に付けられると示されています。
私たち保護者としては意識をして努力をほめるようにしていかなければなりません。
脳のトレーニングをさせる
一度硬直マインドセットを持ってしまったからといっても手遅れではありません。
子どもには「脳は使えば使うほど鍛えられる」ということを教えることで成長マインドセットに変えていくことができます。
常に新しいことを学ぶ姿勢をもっていれば次第に変わっていきます。私たち大人も同じです。
学ぶ姿勢はいつになっても忘れずに、頭を使うことを示してあげましょう。
ほめ方1つで成長できる人間になるかどうかが変わる
少し精神論みたいになってしまいましたが、要は子どものほめ方を意識しましょうということです。
能力や才能ではなく努力やプロセスをほめる
普段から意識しておかないとできないことですが、意識すればできることでもあります。
特に1歳~4歳ぐらいまでは子どもの心は大きく成長していきます。
その時々で適切な声かけ、ほめ方をして何事にも意欲的に挑戦する力を付けてあげましょう!
