子どものIQを高め、語彙力を上げ、様々な知識も与えられる読み聞かせは幼児教育の大事な1つです。
多くの親が子どもに読み聞かせをしていると思いますが、ただしているだけでは大きな効果は与えられないかもしれません。
この記事では、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校のグローバー・ホワイトハースト博士が率いる「ストーニーブルック・リーディング&ランゲージ・プロジェクト」によって開発された子どもの脳を刺激する、言語力を伸ばす4つの方法をお伝えします。
この方法は1歳半ぐらいの子どもからできるものなのでこれからの読み聞かせにぜひ取り入れてみてください!
幼児の言語発達を促す「PEER」

PEERとは4つの方法の頭文字を取ったものです。
- うながす(Prompt)
- 評価する(Evaluate)
- ふくらませる(Expand)
- 繰り返す(Repeat)
どれも簡単にできることなので今日から子どもへの読み聞かせの時に実践してみてください。
子どもに発話をうながす
絵本の読み聞かせの時に親が読んで終わりでは非常にもったいない。
ぜひ子どもに発話をさせてください。
例えば動物が出てくるような本なら「これはなに?」と聞いてみましょう。
最初は難しいかもしれませんが、慣れてくれば言えるようになります。
1歳半のうちの子も犬を指せば「ワンワン🐶」、猫を指せば「にゃんにゃん🐱」と発話しています。
ちょっとだけ読み聞かせが楽しくもなりますよ(^-^)
子どもの発話しっかり評価する
先程のうながす問いに対してちゃんと答えられたら評価してあげましょう!
ワンワンと言えたら「正解!そうだね、ワンワンだね」と。
リアクションをしてあげること、会話をすることが子どもの脳を刺激します。
読み聞かせはなんとなく親が読むという一方通行的なイメージがありますが、できるだけ双方向、会話のやり取りを心がけましょう!
絵本から学ぶことをふくらませる

子どもが発話した内容を言い換えたり、追加の情報を与えて上げるとより脳が刺激されます。
例えば先程のワンワンも「犬って言うんだよ」と付け加えてあげましょう。
こうすることで絵本に書いてある内容がどんどん子どもの脳へインプットされていきます。
ワンワン=犬、そして絵でも犬を認識できるので1冊の本からより多くの情報を学ぶことができますね。
知識の定着のために繰り返す
最後に絵本で学んだことを定着させるためにふくらませた情報を繰り返しましょう。
「犬って言える?」
知識や情報を頭のなかに入れるためにはインプットだけではなくアウトプットが必要です。
これも最初は難しいと思いますが、根気強くやっていきましょう。子どもは学習能力が高いので何回か繰り返すうちにふくらませた情報もしっかり言えるようになりますよ。
1歳半からの読み聞かせはPEERを意識しよう
このPEERを使うことで脳を刺激し、言語発達を促すことに繋がります。
1歳半ごろからは発話も少しずつできるようになってくるので意識してみるといいと思います。
また、子どものでき具合に応じてPEERを応用していくこともできます。少し大きくなって会話ができるようになれば少しレベルを上げてみるといいでしょう。
「この犬は今何してるの?」
「猫ちゃんが食べているのは何?」
など絵を見て答えられるものから
「この犬は何したいのかな?」
といった自由に答えられるような質問まで絵本を使ってより多くの会話を心がけてみてください。
本を読むことより、読んでいる間の親子との会話の方が発達にはいいというデータもあるので積極的な声かけをしていきましょう(^^)/
