運筆力を意識していますか?
幼児教育を行うときに数や形、言葉などを頑張っている人は多くいますが運筆力に力を入れている人は意外と少ないです。
ですが、運筆力すなわち文字を書く力というのはすべての学習の土台となるものでとても大切です。
- 運筆力って何?
- 運筆力を鍛えるとどうなるの?
- どうやって運筆力を鍛えるの?
など運筆力の疑問について塾講師の視点も踏まえて紹介していきます。
学習の土台を作る上で運筆力はかなり重要なのでぜひご覧ください!
学習の土台を作る運筆力

運筆力とは鉛筆を自由に動かす力。
実際に子どもに鉛筆持たせて見るとわかりますが、最初は筆圧がなく真っ直ぐな線も引けません。
それを大人と同じように自由に動かすためには練習が必要です。
大半の大人がペンを自由に動かすことができているのでそんなに意識する必要性を感じないかもしれませんが、小学生ぐらいではまだまだ運筆力には差があります。
文字を書くのは学習の基本
ICT教育や映像授業の流れがあり鉛筆を使う頻度がそもそも減っているということもありますが、学習の基本は文字を書くことから始まります。
算数の計算も国語のひらがなや漢字も最初は書きながら覚えますよね?
文字を書くことというのはすべての学習の基本になると言っても過言じゃないほど大切です。
運筆力を鍛えるメリット!文字が書けない子どもは意外と多い
大人から見れば書けて当然ですが、小学生や中学生では運筆力に差が出ていることがあります。
《運筆力が付いていない子の特徴》
- 文字を書くのが遅い
- 書くのを嫌がる
- 字やノートがきれいに(丁寧に)書けない
- ひっ算をしない
上記のようになってしまう原因は多々あると思いますが、その1つは幼児期の運筆力が育っていないところにあると思います。
逆に運筆力がしっかり付いている子は
- 鉛筆を正しく持てる
- きれいな線や文字が書ける
- 書くことが苦ではない
- ひっ算や漢字を細かいところまで書く
といった特徴が見られます。
もちろん「運筆力がある=勉強ができる」ではないですが、運筆力がない子の特徴を持っている子は学習も遅れがちになる傾向があります。
幼児教材にもタブレットやシールで学習できるものが増えていますが、鉛筆を持たせて運筆力を高めていくことは意識してやっておくべきです。
運筆力を鍛えよう!書く力を伸ばしていく具体的な手順
運筆力を伸ばす方法はいたってシンプルで『子どもにどんどん書かせる』ことですが、徐々に書くレベルを上げていくことでスムーズに伸ばしていくことができます。
あくまで一例ですが我が家では次の手順で伸ばしていきます。
①鉛筆orクレヨンorペンで殴り書き

まず最初は殴り書きです。
子どもの好きなように書かせてみましょう。
最初から細かく指定してしまうと書くことを嫌いになってしまう可能性もあるので『書く=楽しい』を感じてもらえるようにしてみてください。
まだ筆圧が弱く鉛筆だと薄くなってしまう場合はクレヨンやペンを使うといいです。
この段階ではとにかく楽しくやってもらいましょう。パパママが一緒になって殴り書きするのもいいですよ!
②線を書く
書くことを楽しんでもらえるようになったら徐々に条件をつけていきます。
このステップとしては線を書かせてみてください。
おそらく最初は真っ直ぐ引くことはできませんが、やっていくうちに次第に書けるようになっていきます。
幼児用のドリルなども線を引くことを最初のステップとしているものが多いです。
もし必要であればそれらのドリルを活用してもいいですね。

③図形を書く

線もしっかり書けるようになってきたら図形に挑戦してみましょう。
丸や三角、四角などの基本のものを中心に大きさや角度を変えながらたくさんの図形を書いてみてください。
図形を書くことで運筆力の他にも『形』や『大きさ』などの基礎概念も学ぶことができます。

また基本の図形が書ければアンパンマンやドラえもんなどのキャラクターを書くこともできるようになるのでより楽しみながら運筆力を伸ばしていくことができますよ!
④迷路に挑戦
迷路は幼児用のドリルにも載っていることが多い運筆力向上させる優れた方法です。
迷路を攻略するには運筆力はもちろん進む方向を頭で考えていくなければならないので幼児教育に最適です。
迷路をたくさんできる教材も売られているのでそういったものを活用していくと効率よく運筆力を鍛えられます。
⑤自由にお絵かき・文字に挑戦
迷路を攻略できる運筆力と頭があれば後は好きなようにお絵かきさせてあげましょう。
お絵かきは色彩感覚や創造力を養っていくおすすめの方法なので子どもが好きなら積極的にやらせてください。
また就学前に文字に挑戦させておくこともおすすめです。
小学校に入ればひらがなやカタカナ、漢字が始まりますが、すでに文字を書ける状態であれば自信をもって授業を受けることができます。
運筆力を伸ばすおすすめのドリルとサイト
上記のような手順で運筆力を伸ばしていく際にドリルやプリントを活用していくと効率よくなります。
運筆力を伸ばすのにおすすめのドリルやサイトをご紹介します。
くもん式のはじめてのおけいこ
くもん式出版からはたくさんの幼児用ドリルが販売されていますが、そのなかでも『はじめてのおけいこ』は運筆力を伸ばすためのドリルです。
- 短い直線
- 曲線
- ギザギザ
- 狭い道幅
- 長い線
順々にドリルを進めていけばどんどん運筆力が付くような構成になっているので文字通りはじめてのおけいことしておすすめです。
学研のはじめてのおけいこ
学研からも多くの幼児教材が出版されていますが、くもんと同じく『はじめてのおけいこ』という教材があります。
学研のはじめてのおけいこには後半に迷路や文字、数字などを練習できるようになっています。
問題のバリエーションが豊富なので子どもとしたら取り組んでいて飽きずに進められる感じです。
運筆力と一緒に文字や数字も勉強できるのでおすすめの教材です。
運筆プリント|ぷりんときっず
運筆練習に最適な運筆プリントを無料でダウンロードできるぷりんときっず。
直線・曲線なぞり書きから迷路など様々な内容のプリントをダウンロードして活用することができます。
すべて含めると数百ページあるのでたくさん練習することができますね。
ぷりんときっずの特徴は運筆力向上に力を入れているところ。
ドリルなどを購入しても練習できる枚数は限られてしまいますし費用もかかってしまいます。
運筆力を伸ばすためにここまでたくさんのプリントをダウンロードできるサイトは他にないと思うのでぜひ活用してみてください。
ちびむすドリル
幼児から小・中学生、英語学習まで幅広い子どもの教育に役立つプリントが印刷できるちびむすドリル。
幼児用の知育プリントとして運筆力を付けるためのプリントも利用可能となっています。
ちびむすドリルの運筆プリントは動画付きのものまであってかなり充実しているサイトです。
幼児期だけではなく小学生になってからも使えるプリントが豊富なので子どもの勉強の補助サイトとして有効ですね。
2歳から運筆力を伸ばしていきましょう
くもんや学研のドリルが2歳からとなっていますが2歳未満から初めても全く問題ありません。
最初はなかなかうまく書けないと思いますが冒頭でも話した通りまずは楽しむことが大切。
人間は好奇心が強いですから書く楽しさを知った子どもは自分からどんどんと書きまくっていきます。
運筆力は小学校からの学習の基礎、土台の部分ですので子どもが苦労しないように早いうちから意識して取り組ませてみてください。
子どもがペンや鉛筆に興味を持ち始めたらチャンス!
ドリルやプリントサイトを活用して書く楽しさを伝えてあげてください(^-^)
