「モンテッソーリ教育」
「シュタイナー教育」
「子どもを東大に入れた○○」
などたくさんの幼児教育についての本が出版されています。
あなたはどんな基準で幼児教育の本を選びますか?
なんとなくランキングや他人のおすすめだけを見て購入していませんか?
この記事では幼児教育について学べる本の選び方についてまとめました!今まさに幼児教育の本を探している人はぜひ目を通して見てください。
幼児教育についての本は2種類ある

1つ目は研究のデータを元に書かれた本
2つ目は著者の体験談を元に書かれた本
どちらがいいかというものではなくそれぞれ一長一短があり、読み手となる私たちがちゃんと判断しなければなりません。
個人的にはまず研究のデータを元に書かれた本を読み幼児教育の本質を理解した上で体験談を元に書かれた本を読んで実践していくのがおすすめです。
ではそれぞれの特徴を詳しく見てみましょう(^^)/
研究データを元に書かれた本は教育の本質を教えてくれる
幼児教育については昔から多くの学者や研究者たちが様々なデータを取っています。
それらのデータに基づいて幼児教育のあり方を教えてくれる本がたくさん出版されています。
例えば東大合格者の約3人に1人はくもん式に通っていたというデータがあります。
このデータによればくもん式に通わせれば東大合格へ近づくと解釈することもできます。
他にも
- 子どもをご褒美で釣ってもいいのか
- 幼児教育は0歳から始めた方がいいのか
- 英語教育は小学校からでは遅いのか
といったことも研究データから判断することができます。
データがあることで信憑性が高まりより教育の本質を掴むことにつながります。
研究データを元に書かれた本は具体性が乏しい
このような本は幼児教育のあり方や方向性を定めるのに適していますが、あくまで研究データからの判断なので具体性が伴っておりません。
先程の東大の例で言うとくもん式に通っていたということはわかってもくもん式でどのように勉強していたかなどはわかりません。
くもん式に通っただけで東大合格に近づくなら今やくもん式は国家プロジェクト規模で展開されているでしょう。
データだけでは「こうした方がいい」というところまではわかっても「具体的に何をした」まではわかりません。
また、データ通りにいかないことも多々あります。
データとして使われている時代や国、環境が変わればデータ通りにならないこともたくさんあります。
研究データを踏まえて今の時代、自分の子にどう生かすかを親である私たちがしっかり考えなければなりません。
体験談を元に書かれた本は実用例の宝庫
対して著者の体験談を元に書かれた本は実際には経験したことや体験したことが多くの載せられていることが多いです。
- 習い事はリトミックと水泳をやらせてこんなことをやった
- 幼少期テレビは見せなかった
- ○○という教材を△歳から始めた
など具体的に書かれていればこちらも実践しやすくなります。
実績がある人が書いている場合がほとんどなので同じことをすればうちの子も……!という期待も膨らみますね。
体験談を元に書かれた本を参考にできるかはわからない
体験談を元に書かれた本は具体性もあり非常に参考になりそうですが、いくつか注意点があります。
1つ目は同じことが実践できるかどうかです。
例えば体験談として『毎日幼児教室に通わせて、週末は軽井沢の別荘で常に自然に触れさせました』と書かれていたとしたら同じように実践できますか?
これは極端な例ですが、体験談として書かれていることを実践できるかどうかはわかりません。
実践できなければその本はただの自慢話の本にしかなりません。
2つ目は同じことをしても効果が出るかわからないという点です。
仮に体験談と同じように実践できたとしても同じ効果があるとは限りません。
ある研究によると子どもの学力は遺伝と家庭環境で50%以上決まってしまうというデータもあります。
つまり同じことをやっても家庭環境などによって大きく変わってしまう可能性があるということです。
体験談だけを鵜呑みにしてしまうのは非常に危険です。ここでも自分の子どもにどう生かすかをしっかり考えましょう(^^)/
幼児教育の本は用途で使い分けよう
なんとなく幼児教育本の違いがわかりましたか?
冒頭でも書いた通りおすすめは状況によって使い分けることです。
幼児教育の考え方や理論、本質が知りたければなるべくデータを使っている本を参考にし、具体的な取り組みを知りたければ体験談をまとめている本を選ぶことで自分の知りたい内容にあった本を選ぶことができます。
幼児教育として子どもにしてあげられる期間はすごく短いです。1日も無駄にしないように自分の子どもにあった教育方法を掴んで実践していきましょう!
